フラワーアーティスト・岸本忍様ご協力による生花作品の展示を3月2日(水)より公開しております。
展示場所はヨドコウ迎賓館の1階受付上階段です。
今回のテーマ
~ 春を呼ぶガーデンアレンジメント ~


まだ寒さが残る季節ですが、春の予感を感じさせる作品です。
「フェゲタティフ」というアレンジメントを使って、苔むした庭から新しい春の芽吹く様子を表現して頂きました。
「フェゲタティフスタイル」は「植生的」という意味を持ち、お花やグリーンを実際の自然の中で生育しているのと同じ状態で配置していくアレンジ方法です。枝や苔を使うことで、より自然に近い植生を再現されています。
また、それぞれの植物の生育環境や季節も考慮して活けられていて、異なった季節や環境で育つ植物は今回は一緒に生けられていないそうです。
このような工夫をされることで、お花達がさらに「自然な春」らしさを伝えてくれるように思います。
それでは、今回使用された花材は次のとおりです。
◇ 猫柳
銀白色の毛で目立つ花穂が特徴で、ネコの尾に似ていることから命名されました。
◇ 丸葉ユーカリ
◇ ユーカリテトラゴナ
ユーカリはオーストラリア原産で、コアラの食物としてよく知られています。
500もの種類があり、中でもテトラゴナは美しい白銀の葉と茎が特徴です。
◇ 山苔
盆栽の下草としてよく使われます。今回は「苔むした箱庭」を表現するために採用されました。
◇ スイートピー
イタリア原産。「赤いスイートピー」で有名ですが、 白、橙、ピンク、紫など沢山の色があります。
◇ パンジー
ヨーロッパ原産でポーランドの国花にも指定されているスミレ科のお花です。
◇ むすかり
ユリ科の植物で、花の形がブドウの実に見えることからブドウヒヤシンスとも呼ばれています。
◇ トルコキキョウ
名前とは全く違い、アメリカ原産でリンドウの仲間です。花の形・色から命名されました。
◇ 赤ドラセナ
熱帯アジア、熱帯アフリカに生息する常緑性の樹木で、観葉植物として人気です。
◇ ヘデラ
常緑でツル性の植物です。寒くて暗い場所でも育つため、日本では観葉植物を始め様々な用途に使われます。
生花のため、展示期間は2~3週間程度となります。
ご鑑賞をご希望のお客様はどうぞお早目のご来館をお願い致します。
ヨドコウ迎賓館では現在雛人形展を開催中です。
フランク・ロイド・ライトの名建築の中で、明治時代の匠の技光る雛人形と素敵なお花をお楽しみください。
<岸本忍 様>
芦屋市のフラワースクール『Shi's Wish』代表。フレッシュ、プリザーブド、アーティフィシャルフラワーと様々なジャンルのフラワーアートをご提案されています。
『Shi's Wish』公式ホームページ
http://www.dfa-kobe.jp/