去る8月7日(日)、当館の3階和室にてミニコンサートを開催いたしました。
以前に車寄せで演奏していただいたことはありますが、館内でのコンサートは今回が初めてです。
11時からの午前の部と14時からの午後の部と、1日に2回の公演を行いました。
今回ご出演いただいたのは武庫川女子大学マンドリン部の皆さまです。
直前まで試験で練習時間が…とおっしゃっていましたが、その不安がまったく感じられない素敵な演奏をしていただきました。
この日はディズニーやジブリ映画、J-POP等の誰もが知っている親しみやすい楽曲を中心に演奏いただき、客席の小さな女の子が「この曲知ってる!」と曲に合わせて体を揺らす様子は、見ていてとても微笑ましかったです。
演奏の合間にはマンドリン、マンドラ等の楽器の紹介や、普段の活動内容についてお話ししていただきました。今年は12月10日に神戸市立灘区民ホールで定期演奏会をされるそうです。
マンドリンは17世紀中ごろにイタリアで生まれたそうで、連続して小刻みに音を出す”トレモロ”という奏法が特徴です。
マンドリン独特の素朴で優しい音色とトレモロが、ライト建築の装飾豊かで落ち着いた空間にマッチして、とても心地良く感じられました。
来館者の方からも「この建物にマンドリンの音色は合うね。またの機会を楽しみにしています」とのお言葉をいただき、またマンドリン部の皆さまからも「客席との距離が近く緊張したが、逆にお客様の反応が感じられて良かった。マンドリンに興味を持ってくださった方から、楽器についての質問をしていただいて嬉しかったです」と笑顔で語っていただきました。
この日芦屋は大変暑い日だったのですが、ご来館くださった皆さま、改めてありがとうございました。
最後に、演奏を聴いていた方が何気なくお話しされていた言葉が印象に残っているのでご紹介します。
「演奏を聴きながら、窓から木の葉が風に揺れる景色を楽しんでいた」
通常のコンサートホールで行われる演奏会ですと、奏者だけを見ながら、もしくは目を閉じながら演奏に耳を傾けるものかと思います。
ライトは自然との一体化を目指した建築家で、当館でも屋外の自然を屋内からでも身近に感じられるような設計がされています。演奏を聴きながら外の自然を楽しむというのは、ライト建築である当館ならではの楽しみ方かと思い嬉しく感じました。
次回のミニコンサートは9月25日(日)、武庫川女子大学附属中学校・高等学校のオーケストラ部にご出演いただきます。
フランク・ロイド・ライトの建築空間で演奏をお聴きいただけるこの機会に、是非ご来館ください。