ライト建築ツアーの見学が終了しました。
最終日の朝は早めに起きて、まずホテルから10分程度のところにあるセントラル・パークを散歩してきました。
写真はセントラル・パークからの景色です。
ニューヨークは地盤が固く、高層ビルの建築に適しているそうで、密集する高層ビル群は壮観です。
そして、ニューヨーク市街から約1時間移動した森の中に建つ、ライズリー邸です。
ライトの後期に多く建てられた「ユーソニアンハウス」といわれる、手ごろな価格でコンパクトに作られながらも、デザイン性・機能性に優れた住宅です。
オーナーのライズリー様から直接説明していただくことができ、とても有意義で楽しい時間でした。ライズリー様は、当館にも2000年頃にご見学に来られたことがあるそうです。
そしてニューヨーク市街に戻り、グッゲンハイム美術館。
三方を四角いビルに囲まれた中でらせん状のデザインが一段と目を引き、建物の中はとても開放的でした。
展示する美術品以上に美術館が目立ってしまう、といわれる建物です。
以上で、ライト建築の見学は終了です。
最後に、グッゲンハイム美術館からほど近いニューヨーク近代美術館(MoMA)で開催されている、ライトの生誕150年を記念した展示を見学してきました。
会場内には、数多くの図面やスケッチ・模型などが展示されていました。
ライトが日本に遺した帝国ホテルや自由学園明日館の図面などの展示もあり、改めて、ライトの手による当館の図面が今に残っていないことを残念に思いました。
そして、近くのブロードウェイにも足を伸ばしてみました。
今回のツアーは大変盛りだくさんでしたので、帰国してから資料や頭の中を十分整理する必要がありそうです。
文化財の保存や活用についても参考になりましたので、今後に生かしていきたいと思います。
このブログでは、引き続き修理工事の進捗状況やライトにまつわる情報などをお知らせしますので、またアクセスしてみてください。ツアーについても改めてご紹介します。