2019年7月7日、「フランク・ロイド・ライトの20世紀建築(The 20th-Century Architecture of Frank Lloyd Wright)」として、アメリカのライト建築8件がユネスコの世界文化遺産に認定されました。
一度こちらのブログ(2015年2月22日「世界遺産」)でもご紹介しましたが、2015年にはじめて申請してから約4年越しの認定となります。
世界遺産への推薦の取り組みは、シカゴのライト建築保存団体であるFrank Lloyd Wright Building Conservancyが主体となって行われましたが、団体のホームページによると15年以上もの年月をかけての取り組みだったようです。
2015年申請時の10件から構成を見直し、今回は8件での申請、登録となりました。
このたび世界遺産に登録されたライト建築は下記の通りです。
① Unity Temple(ユニティテンプル)
② Frederic C. Robie House(ロビー邸)
③ Tariesin(タリアセン)
④ Hollyhock House(立葵の家、バーンズドール邸)
⑤ Fallingwater(落水荘、カウフマン邸)
⑥ Herbert and Katherine Jacobs House(ジェイコブス邸)
⑦ Taliesin West(タリアセンウェスト)
⑧ Solomon R. Guggenheim Museum(グッゲンハイム美術館)
いずれもライトという枠だけではなく、近代建築を語るに欠かせない作品ばかりではないでしょうか。
ちなみに、2017年に館長の岩井がアメリカのライト建築を巡るツアーに参加し、上記のうちの5件を見学しました。その時のレポートをライブラリー内「ヨドコウ迎賓館館長が行く アメリカ東部、F.L.ライト建築を巡る旅」に掲載していますので、よろしければご覧ください。
あらためて、このたびライト建築が世界文化遺産に登録されたことは、日本に残るライト建築のひとつである当館としても大変喜ばしいことだと思います。
これをきっかけに、より多くの方々にライトや当館を知っていただき、足を運んでいただければ幸いです。